㊙松川温泉 峡雲荘(岩手)
八幡平国立公園の標高850mにあり、日本秘湯を守る会の会員の松川温泉にある「峡雲荘」に行ってきた。
松川温泉は1966年に日本初の商業用地熱発電所が稼働した場所で、近くに「松川地熱館」がある。
松川温泉には3件の宿泊温泉施設があったが、「松楓荘」は2023年12月にコロナの影響で廃業してしまい、現在はこちらのホテル風の「峡雲荘」と湯治宿風の「松川荘」の2軒のみなってしまった。
こちらの「峡雲荘」は、2006年に改装されているので古い湯治場のイメージは全くなく、和の趣きのあるモダンな建物になっている。
ちなみに、お隣の「松川荘」とは源泉が異なる。
整備された山道と言うか普通の道を進むと、突然現れる「峡雲荘」。
ありました、日本秘湯を守る会の提灯。
目立つところに提灯を置いていますな。
脱衣所にはロッカーは無いので貴重品はフロントで預けるようにとのこと。
その時に撮影禁止なので、携帯も預けてくださいとの事。
色々とトラブルがあったのだろう・・・。
なので、館内の写真も含め、全然、写真が撮れなかった。

HPより
気を取り直して、まずは内湯から。
人気宿らしく、まだ造りが新しい。
内湯の洗い場の造りが面白い!
↑のHPからの写真では分かりづらいが、洗い場の蛇口の上部には、写真の奥から手前方向に温泉が流れている。
手桶が何個か置いてあり、目の前を流れる温泉から直接、汲み取ることができるのだ。
なかなかの演出ですな。
流れてくる温泉は白濁していないが、湯舟のお湯は白濁している。
排水溝部分は温泉成分が堆積していたので、温泉に加水しているのだろうか。
肝心の湯舟のお湯は、少し油臭があり、味は少しだけ酸味があり、硫黄の匂いはほんの少しだけ。
この日は、白濁していたので、見た目から硫黄臭を期待していたが、そこまでではなかった。
温度は41℃ぐらいで丁度良い温度に調整されている。
白濁している温泉は硫黄臭がするところが多く、油臭がある白濁の温泉は珍しいと思う。

HPより
内湯から露天風呂に向かって歩いていると、何やらおばちゃんの声が聞こえる。
女性の露天風呂から聞こえるのかな?と思い進んでいくと、あれ?
男性用の露天風呂は混浴だった・・・、すぐに引き返して内湯でゆっくり。
成分表を見ると、「遊離二酸化炭素」が少し多いかなと言う感じで、全体的にはそこまで特徴のある温泉ではないが、実際のお湯は白濁に若干の油臭という特徴のあるお湯。
「温泉とは奥が深いな」と思いながら、優しい白濁の湯を堪能!
■お湯
- 源泉名 : 松川温泉(新駒鳥の湯)
- 源泉温度 : 54.7 ℃
- PH : 5.0
- 炭酸水素イオン : 22.0 mg/kg
- メタケイ酸 : 22.0 mg/kg
- メタホウ酸 : 0.6 mg/kg
- 遊離二酸化炭素 : 399.0 mg/kg
- 成分合計 : 488.0 mg/kg
- 分析日 : 2018年12月27日
- 源泉名 : 松川温泉(新駒鳥の湯1)
- 源泉温度 : 62.2 ℃
- PH : 5.4
- 炭酸水素イオン : 20.0 mg/kg
- メタケイ酸 : 25.0 mg/kg
- メタホウ酸 : 0.0 mg/kg
- 遊離二酸化炭素 : 127.0 mg/kg
- 成分合計 : 219.0 mg/kg
- 分析日 : 2018年12月27日
- 源泉名 : 松川温泉(新駒鳥の湯2)
- 源泉温度 : 67.4 ℃
- PH : 5.3
- 炭酸水素イオン : 18.0 mg/kg
- メタケイ酸 : 21.0 mg/kg
- メタホウ酸 : 0.9 mg/kg
- 遊離二酸化炭素 : 143.0 mg/kg
- 成分合計 : 229.0 mg/kg
- 分析日 : 2018年12月27日
■施設
内湯が1ヵ所、外湯(混浴)が1ヵ所。
■営業時間・料金
8:30~19:00(受付:~18:00)
大人:¥700-
GakiLifeの勝手な評価
名前 | 峡雲荘 |
施設 | 宿泊温泉施設 |
分類 | 機会があればまた来たい。 |
行った日 | 2025/9/10 |
場所 | 岩手県八幡平市松尾寄木松川温泉 |
泉質 | 単純硫化水素泉 |
泉色 | 白濁 |
PH | 5.0、5.4、5.3 |
良い点 | 優しい白濁の湯を楽しめる! |
おすすめ度(満点:★5つ) | ★★★☆☆ |
↓↓↓訪れた時の旅は「旅部」↓↓↓