ひっつみ亭(岩手)
岩手県の北上盆地を中心とした郷土料理「ひっつみ汁」が食べられる「ひっつみ亭」に行ってきた。
この「ひっつみ」とは、水でこねた小麦粉を薄くのばした生地を手でちぎって煮る「すいとん」の様なもので、「ひっつみ」は「手でちぎる」の方言「ひっつまむ」が転じたと言われている。
地域によって「とってなげ」、「はっと」、「きりばっと」とも呼ばれるらしい。
「ひっつみ」と「すいとん」の違いは、団子の作り方に違いがあり、「ひっつみ」は引っ張って手でちぎる方法で、「すいとん」はスプーンなどでこねたり手でちぎって丸めたりするのが特徴との事。
小さい頃に家で食べていたのは、「すいとん」だと思っていたが、丸まっていなかったので「ひっつみ」だったのかもしれない。
車通りの多い道から少し入った所に「ひっつみ亭」はあった。
着いたのは、木曜日の12:30頃。
お昼時なので、駐車場はいっぱい。
↑これが「ひっつみ亭」。
古民家がそのまんまお店になっている。
郷土料理を提供するには、最高のロケーション。
田舎のばーちゃんちに来た気分だ。
1組が先に待っていたので、のんびりと待つ。
お昼時なので、店員のおばあちゃんがイソイソと動き回っている。
楽しそうに働いているおばあちゃんを見ると、なんか癒されるな。
そばも食べたいので、「ひっつみ亭御膳」を注文!
「ひっつみ亭御膳」が来るまでの間、建物を抜ける風が心地よく、寝てしまいそうだった。
これぞ「郷土料理」と言う感じで、うまそうだ!
まずは「ひっつみ」から。
家で食べていた「すいとん」よりも薄かった。
食感は「すいとん」を薄くした感じ。
「ひっつみ」は食べなれたのもに近かったが、お汁がうまい!
出汁にはキノコの出汁も加わっており、胃に優しいうまさ。
ゴボウも入っており、ゴリゴリとした食感とお汁の相性も良い。
このお汁を麺つゆ代わりにしてソバを食べてみたけど、ソバにはちょっと薄かったな。
あまり食べたことがない「クルミモチ」。
「クルミを食べているのか」というぐらい濃厚なクルミの味。
モチとクルミって合うんだな。
そして、ソバ。
田舎ソバと言った感じで、結構な量。
麺つゆはカツオ出汁がきいている甘めのお汁。
しっかりとしたコシがあり、麺つゆと合っている。
もう、心も胃袋もお腹いっぱいで大満足!
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