大谷温泉(岩手)
岩手県にあるラドン温泉の「大谷温泉」に行ってきた。
名前からして有名になりそうな温泉だけど、こちらは「オオヤオンセン」との事。
ちなみに、「ラドン温泉」は、ラドン濃度が、111ベクレル(Bq)/L以上のものを言うらしい。
放射能泉では、ラジウム温泉とラドン温泉があるが、この「ラドン」とは一体なんだろうか?
ラドンとは何か?
ラドンは自然に生成される放射性物質で、無色、無臭、無味の気体。ラドンはほとんどすべての土壌に含まれ、ウランがラジウムに分解され、さらにラドンガスに分解される過程で自然に生成される。ラドンはさらに、空気中の微粒子に付着する「ラドンの子孫」(ポロニウム-218など)と呼ばれる固体の放射性元素に分解される。
ラドンの健康への影響
ラドンとラドンの子孫は放射性物質であるため、アルファ粒子を放出する。アルファ粒子は高エネルギー放射線で、人間の細胞のDNAを損傷し、肺がんの原因となる。ラドンを吸い込むと、粒子は肺に留まり、そこでアルファ粒子を放出し続ける。肺から90%、皮膚から10%の割合で体の中に入り、血流とともに全身に運ばれる。
やっぱり放射線は怖いな。
ただ、放射線の影響で人間の細胞を破壊し、新陳代謝が進むことで体が活性化するという説もあるらしい。
HPでは、ラドン濃度は、27.8マッヘ/kgなので、375.3ベクレル(Bq)/kgとなっているが、成分表では、15.4マッヘ/kgなので、207.9ベクレル(Bq)/kgとなっている。
これは、温泉に溶け込むというよりも、空気中に発散するという放射線の性質の為、実際に浴室で測った濃度が「27.8マッヘ/kg」ではないだろうか。
ちなみに、ラドン温泉で有名なのは、山梨県にある「竜王ラドン温泉」が思いつく。
「竜王ラドン温泉」は、人工的に発生させたラドンを浴室内に送り込み、吸入もしくは肌から吸収する方法。温泉にも微量のラドンが含まれている様で、成分表では、2.76ベクレル(Bq)/kgほど。
着いたのは、日曜の7:30。
営業は、8:00~となっているが、すでに数台の車がある。
↑の写真の正面が温泉施設。
↑右側の建物が宿泊施設。
営業時間前だが入ってみると、入浴はOKとの事。
券売機で払っても、窓口で払っても、どちらでもOKとの事。
大人1人が¥450-とは、かなり安い。
支払いを済ませて、いざ温泉へ。
東北一のラドン量の貼り紙。
確かに、足腰が痛むご老人にとっては、なかなか良い効能だろう。
田舎のじいちゃん家にきた感じ休憩所。
昭和初期から栄えていたとの事、すでに1世紀は経っている。
左側の浴槽は水風呂で、右側が温泉。
洗い場の蛇口は、昔の銭湯の様な蛇口。
温泉の温度は39度ぐらい、田舎の温泉にしては低い温度。
ラドンを多く含んでいるから、ゆっくりと入るにはちょうど良い温度。
ラドンの効果は分からないが、静かな場所で時間がゆっくりと流れていく。
こんな銭湯の様な温泉が家の近くにあったら良いな。
■お湯
- 源泉名 : 大谷温泉
- 源泉温度 : 10.4 ℃
- PH : 6.3
- 炭酸水素イオン : 28.0 mg/kg
- メタケイ酸 : 17.7 mg/kg
- メタホウ酸 : 1.7 mg/kg
- 成分合計 : 90.3 mg/kg
- 分析日 : 2017年5月12日
■施設
内湯が1ヵ所。
■営業時間・料金
8:00~21:00
大人:¥450-
GakiLifeの勝手な評価
名前 | 大谷温泉 |
施設 | 宿泊温泉施設 |
分類 | 機会があればまた来たい! |
行った日 | 2025/9/7 |
場所 | 岩手県九戸郡洋野町種市第74-137-14 |
泉質 | 単純弱放射能冷鉱泉 |
泉色 | 無色 |
PH | 6.3 |
良い点 | ラドンたっぷりのお湯を楽しめる! |
おすすめ度(満点:★5つ) | ★★★☆☆ |
↓↓↓訪れた時の旅は「旅部」↓↓↓