㊙泥湯温泉 奥山旅館(秋田県)
日本秘湯を守る会の会員の泥湯温泉「奥山旅館」に行ってきた。
平安時代の開湯と伝えられ、江戸時代には「安楽泉」と呼ばれる湯治場となったらしい。
栗駒国定公園内にあり、泉色が泥水の様に濁っていたので、泥湯温泉と呼ばれるようになったとの事。
辺り一面には猛毒の硫化水素が発生するので、立ち入り禁止の場所がある。
2005年12月29日に東京からの宿泊者の一家4人が発生した硫化水素により全員が死亡したとの事。
この日は雪が積もっており、発生する硫化水素の熱で雪の中に空洞が出来ており、高濃度の硫化水素が充満している中で3人が発見され、助けようとした父親も死亡してしまったとの事。
また、不幸にも2016年7月13日に全焼してしまったらしく、2019年4月15日にリニューアルしオープンしたとの事。
ん~痛ましい過去があるのね。
白い地肌がなんとも綺麗であり不気味でもある。
最近リニューアルOPENしただけあって、綺麗だわ。
自然の力って時には人間には凶器だと実感する。
日帰り入浴は、ビニールハウス的なところでお金を払ってから入浴。
まずは天狗ゆにいってみよう!
鍵がかかるロッカーはないので注意が必要。
確かに泥水の様に茶色く濁っている。
内湯の他に外の階段を上ると2つの外湯がある。
どちらも混浴にはなっておらず、「ここより先は立ち入り禁止」の看板がある。
前は混浴になっていたのだろうか。
外湯も同じように茶色く濁っているお湯。
ちょっと舐めてみると、酸っぱい感じがする。
天狗の湯の目の前の道路の反対側にある露天風呂に入ってみる。
入口には昔の茅葺屋根の模型がある。
これ、作るの結構大変だったでしょ!
こちらも鍵がかかるロッカーはない。
お~~~、こりゃいいわ!
山を見ながらご開帳!
天狗のゆとは違い、白濁したお湯。
源泉が違うのかもしれない。
底は砂利になっているので、歩くと足裏マッサージをされているような感じ。
この危険と隣り合わせの温泉、なかなか良い。
■お湯
こちらの源泉名は「天狗の湯」。
源泉温度は67.5℃、PH2.48、メタケイ酸は?mg/kg、成分合計は?mg/kg。
天狗のゆは薄い茶色の濁ったお湯。
舐めてみるとちょと酸っぱい。
こちらの源泉名は「新湯」。
源泉温度は88.3℃、PH3.8、メタケイ酸は33.8mg/kg、成分合計は103mg/kg。
露天風呂は、白濁としたお湯でこちらも舐めてみるとちょっと酸っぱい。
■施設
源泉が違う2ヵ所の温泉があり、天狗の湯は内湯が1ヵ所、外湯が2ヵ所。
露天風呂は外湯が1ヵ所。
近くには「ゆの花」というカフェがあるので、お風呂上りはカフェでゆっくりと。
■営業時間・料金
営業時間:10:00~15:00(大浴場のみは15:00~17:00)
料金:大人¥700-
GakiLifeの勝手な評価
名前 | 奥山旅館 |
施設 | 宿泊温泉施設 |
分類 | 是非また行きたい。 |
行った日 | 2019/08/04 |
場所 | 秋田県湯沢市高松字泥湯沢25 |
泉質 | 天狗のゆ:酸性-鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉 露天風呂:単純硫黄泉 |
泉色 | 天狗のゆ:薄い茶色 露天風呂:白濁 |
PH | 天狗の湯:2.48 露天風呂:3.8 |
良い点 | 山間の静かな場所での特徴ある温泉! |
おすすめ度(満点:★5つ) | ★★★★☆ |