㊙夏油温泉 元湯夏油(岩手)
岩手県の駒ヶ岳の西側の山間にある、「日本秘湯を守る会」の会員の夏油温泉の「元湯夏油(もとゆげとう)」に行ってきた。
ここは、途中から車が1台通れるぐらいの道幅になり、山間の山道の行き止まりに、ポツンとある温泉施設。
冬は雪深く、例年5月初旬~11月中旬は冬季休業。
まさに「ポツンと温泉宿」と言った感じ。
↑写真の右側の奥には、登山客用の駐車場がある。
日帰り入浴は10:00~で、着いたのは9:30頃だったので、辺りを散策。
「夏油」は「げとう」と読み、由来はアイヌ語の「グット・オ」(崖のあるところ)からきているとの事。
標高700mの景色はどこも最高だ!
山登りをする方の休憩場所の様で、建物は山小屋風。
まずは受付。
宿のガタイの良いおじさんが、「初めてかい?」と。
初めてだと言うと、丁寧に教えてくれた。

HPより
湯舟は、内湯が2ヵ所、夏油川に沿って外湯が5ヵ所。
外湯は全て「足元湧出泉」だよと。
外湯の「目の湯」は雪害で入れないとの事。

HPより
今日の10:00だと入浴できるのは、内湯の「白猿の湯」と外湯の「真湯」のみで、11:00になれば外湯の「大湯」と「疝気の湯」が入れるよとの事。
すべてに入浴するなら、宿泊しかなさそうだ。
まずは内湯の「白猿の湯」。
山小屋風の脱衣所。
岩風呂風の内装で、岩の間からお湯が注がれている。
成分表を見ると、「硫酸イオン:1,361.0 mg/kg」と、結構な量。
実際のお湯は、透明で匂いや味もないが、細かな湯の花が舞っている。
温度は42℃ぐらいで、少しだけキシミ感があるお湯。
次は外湯の「真湯」に向かう為、建物の間をテクテクと。
途中から夏油川に降りる階段をテクテクと。
↑写真の左側の建物が「目の湯」で、右側の建物が「真湯」。
「目の湯」の建物、確かに崩れかかっているし、何より、橋がない・・・。

HPより
外湯の「真湯」のロケーションは最高!
外湯はすべて「足元湧出泉」と聞いたが、「真湯」は岩の間から注がれているが・・・、併用なのかな?
成分表を見ると、「ナトリウムイオン」、「カルシウムイオン」、「塩化物イオン」、「硫酸イオン」、「炭酸水素イオン」、「メタケイ酸」、「遊離二酸化炭素」がまあまあの量。
「まあままの量」がすべて合わさり、「成分合計」が4,107.0 mg/kgと、なかなかの量。
実際のお湯は、かすかに硫黄臭があり、少しだけ鉱物の様な味がする。
温度は41℃~42℃といったところで、柔らかい感じのお湯。
開放感があり、川の音を聞きながら、温まったら川を見ながら涼み、また入浴。
これは気持ちが良いもんだ!
あっという間に11:00を過ぎていたので、「大湯」と「疝気の湯」に向かう。
「疝気の湯」の写真がHPに無かったが、大人2~3人が入れるぐらいのちょっと狭い湯舟。
成分表を探したが見当たらず。
「疝気の湯」は「足元湧出泉」で柔らかいお湯。
時間を見計らって来た他のお客さんが居て、入ることが出来なかったので、メインの「大湯」に向かう。

HPより
「疝気の湯」のすぐ近くにある「大湯」。
ここの湯舟は、さきほどの「真湯」と同じぐらい大きな湯舟。
しっかりと「足元湧出泉」になっており、しっかりと熱い!
45℃ぐらいだろか。
成分表を見ると、「真湯」と似ているが、「成分合計:5,287.0 mg/kg」となかなかの数値で、この温泉施設の中で一番多いというか、濃い温泉。
濃い温泉なので、じっくりと入っていたいが、いかんせん熱い!
せっかくの「足元湧出泉」なので、水で薄めるのはもったいない・・・。
入っては出て、入っては出て、を繰り返して、体がまっかっか。
すべての湯舟に入れなかったが、ここでお湯を楽しむなら「真湯」が良いだろう。
■お湯
「白猿の湯」
- 源泉名 : 夏油温泉(ラジウムの湯(白猿の湯))
- 源泉温度 : 66.6 ℃
- PH : 6.8
- 成分合計 : 2,638.0 mg/kg
- 分析日 : 2023年10月31日
- <含有成分及びその分量(抜粋)>
- 陽イオン
- ナトリウムイオン : 197.2 mg/kg
- 総鉄イオン : 0.1 mg/kg
- 陰イオン
- 塩化物イオン : 184.0 mg/kg
- 硫化水素イオン : 0.0 mg/kg
- 硫酸イオン : 1,361.0 mg/kg
- 炭酸水素イオン : 199.6 mg/kg
- 遊離成分
- メタケイ酸 : 95.6 mg/kg
- メタホウ酸 : 13.7 mg/kg
- 溶存ガス
- 遊離二酸化酸素イオン: 23.3 mg/kg
↓2013年11月28日の成分表
「真湯」
- 源泉名 : 夏油温泉(真湯)
- 源泉温度 : 55.1 ℃
- PH : 6.0
- 成分合計 : 4,107.0 mg/kg
- 分析日 : 2015年12月9日
- <含有成分及びその分量(抜粋)>
- 陽イオン
- ナトリウムイオン : 657.9 mg/kg
- 総鉄イオン : 0.0 mg/kg
- 陰イオン
- 塩化物イオン : 1,331.0 mg/kg
- 硫化水素イオン : 0.1 mg/kg
- 硫酸イオン : 550.1 mg/kg
- 炭酸水素イオン : 407.2 mg/kg
- 遊離成分
- メタケイ酸 : 141.2 mg/kg
- メタホウ酸 : 82.5 mg/kg
- 溶存ガス
- 遊離二酸化酸素イオン: 350.8 mg/kg
↓2006年6月21日の成分表。
「大湯」
- 源泉名 : 夏油温泉(大湯)
- 源泉温度 : 59.7 ℃
- PH : 6.1
- 成分合計 : 5,287.0 mg/kg
- 分析日 : 2015年12月9日
- <含有成分及びその分量(抜粋)>
- 陽イオン
- ナトリウムイオン : 934.2 mg/kg
- 総鉄イオン : 0.0 mg/kg
- 陰イオン
- 塩化物イオン : 1,895.0 mg/kg
- 硫化水素イオン : 0.0 mg/kg
- 硫酸イオン : 632.2 mg/kg
- 炭酸水素イオン : 521.3 mg/kg
- 遊離成分
- メタケイ酸 : 176.6 mg/kg
- メタホウ酸 : 107.4 mg/kg
- 溶存ガス
- 遊離二酸化酸素イオン: 272.3 mg/kg
↓1987年7月28日の成分表。
■施設
内湯が2ヵ所、外湯が5ヵ所。
■営業時間・料金
10:00~15:00(受付:~14:00)
大人:¥700-
GakiLifeの勝手な評価
名前 | 元湯夏油 |
施設 | 宿泊温泉施設 |
分類 | 近くに来たら必ず寄りたい! |
行った日 | 2025/9/12 |
場所 | 岩手県北上市和賀町岩崎新田1-22 |
泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 |
泉色 | 無色 |
PH | 白猿の湯 6.8 真湯 6.0 大湯 6.1 |
良い点 | 足元湧出泉でフレッシュなお湯を楽しめる! |
おすすめ度(満点:★5つ) | ★★★★☆ |
↓↓↓訪れた時の旅は「旅部」↓↓↓