【温泉部:★★★★★】新安比温泉 静流閣(岩手)

新安比温泉 静流閣(岩手)

海水の塩分濃度の2倍という、全国でも珍しい「強食塩泉」の源泉を2つ持つ、新安比温泉、唯一の宿泊温泉施設の「静流閣」に行ってきた。

こちらの温泉は地殻変動などで地中に閉じこめられた古い海水が源泉で、「化石海水型」の温泉とも呼ばれている。

源泉は2種類で、一つは「金の湯」と呼ばれる黄金色の濁り湯で、もう一つは「銀の湯」と呼ばれるやや透明度の高い湯。

なんでも、この宿は、温泉が評判を呼んで、日帰り温泉施設から旅館になり、今ではリゾートホテルの様に発展したとの事。

場所は東北自動車道の青森方向と八戸方向の分岐点の「安代JCT」に位置している。

周りに温泉施設はなく、「こんなところにあるのかな?」といった感じの場所にポツンと。

エントランス近くの駐車場以外にも、大型バスが止められそうな広大な駐車場が広がる。

着いたのは、火曜日の10:30過ぎ。

パラパラと入浴客が訪れていた。

なかなか綺麗なフロント周り。

温泉地のこの手のホテル感があるところは、万人受けするような特徴のない温泉が多いのだが、ここは違うようだ。

受付を済ませて、早速、「らくらく湯」の「銀の湯」に向かう。

銀の湯(らくらく湯)

おっ、おや!?

清掃中で入浴出来ないとは・・・。

宿の人に断りを入れて、入浴しないが中に入らせてもらった。

「強食塩泉」、是非、入ってみたかった。

成分表を見ると、ほんとにすごい数値だ。

  • 陽イオン ナトリウムイオン  : 7,987.0 mg/kg
  • 陽イオン カリウムイオン   : 337.8 mg/kg
  • 陽イオン マグネシウムイオン : 283.8 mg/kg
  • 陽イオン カルシウムイオン  : 428.7 mg/kg
  • 陽イオン 合計        : 9,149.0 mg/kg
  • 陰イオン 塩化物イオン    :11,270.0 mg/kg
  • 陰イオン 炭酸水素イオン   : 4,913.0 mg/kg
  • 陰イオン 合計        :16,390.0 mg/kg
  • 非解離成分 メタホウ酸    : 5,479.0 mg/kg
  • 溶存ガス成分 遊離二酸化炭素 : 608.0 mg/kg
  • 成分合計           : 31,060.0 mg/kg

ほとんどの数値が、今まで入った温泉の中で一番高い数値となっている。

浴室は至ってシンプルで、内湯が1ヶ所。

あの成分表を見たら、ものすごく入ってみたくなるが、今回はしょうがない。

次は、大浴場の「金の湯」に向かう。

「金の湯」はフロントがあるメインの建物の隣の建物にある。

金の湯(大浴場元湯)

こちらは、なかなか雰囲気の良い感じ。

1987年(昭和62年)から、絶えることなく湧き出ている温泉。

こちらの成分表の数値もすごい。

  • 陽イオン ナトリウムイオン  : 8,225.0 mg/kg
  • 陽イオン カリウムイオン   : 295.0 mg/kg
  • 陽イオン マグネシウムイオン : 252.3 mg/kg
  • 陽イオン カルシウムイオン  : 336.3 mg/kg
  • 陽イオン 合計        : 9,266.0 mg/kg
  • 陰イオン 塩化物イオン    : 11,300.0 mg/kg
  • 陰イオン 炭酸水素イオン   : 4,748.0 mg/kg
  • 陰イオン 合計        : 16,300.0 mg/kg
  • 非解離成分 メタホウ酸    : 5,435.0 mg/kg
  • 溶存ガス成分 遊離二酸化炭素 : 629.4 mg/kg
  • 成分合計           : 31,730.0 mg/kg

こちらも、ほとんどの数値が、今まで入った温泉の中で一番高い数値となっている。

特に「メタホウ酸」の値は、過去に入った温泉の数値と1桁多い値。

湯の花が2種類というのも面白い!

内湯の浴槽は3ヵ所。

↑写真の一番奥が少し温度が低く40℃ぐらいで、一つ手前が41℃~42℃。

一番手前は水風呂。

床には温泉成分がみっちりと堆積している。

楽しみにしていた肝心のお湯は、粘りというかドロッとしているかと思ったが、柔らかいお湯でびっくり。

色はほんのりとした茶褐色で、味は塩分が強く、少し苦みもある。

加水・加温しているとの事だが、源泉温度は38.3℃なので源泉かけ流しに近い状態なのだろう。

成分表がすごい値でも、実際に入浴してみると、何の変哲もないお湯だったり、その逆もあったりと、ほんとに温泉は奥が深い。

このお湯ならゆっくりと温泉成分を体が吸収してくれそうだ。

毎日、入っていれば、気が付かないうちに肌が綺麗になっていそう!

外湯もあったので入ってみるが、こちらは濁りはなく透明で味もほぼない。

内湯と同じ源泉か?と思うぐらいの、至って普通のお湯。

宿のHPを見てみると、こちらは「ラジウム鉱石人口温泉」との事。

内湯の濃厚な源泉に入って、外湯でリセットする入浴もありだな。

■お湯

金の湯(大浴場元湯)

  • 源泉名     : 新安比温泉(保戸沢の湯)
  • 源泉温度    : 38.3 ℃
  • PH      : 6.8
  • 炭酸水素イオン : 4,787.0 mg/kg
  • メタケイ酸   : 96.0 mg/kg
  • メタホウ酸   : 5,435.0 mg/kg
  • 遊離二酸化炭素 : 629.4 mg/kg
  • 成分合計    : 31,730.0 mg/kg
  • 分析日     : 2016年4月28日

銀の湯(らくらく湯)

  • 源泉名     : 新安比温泉(平成の湯)
  • 源泉温度    : 30.8 ℃
  • PH      : 6.7
  • 炭酸水素イオン : 4,913.0 mg/kg
  • メタケイ酸   : 45.0 mg/kg
  • メタホウ酸   : 5,479.0 mg/kg
  • 遊離二酸化炭素 : 608.0 mg/kg
  • 成分合計    : 31,060.0 mg/kg
  • 分析日     : 2016年4月28日

■施設

内湯が3ヵ所、外湯が1ヵ所。

■営業時間・料金

平日・祝日:10:30~18:00(受付:~17:30)、土日・連休:10:30~14:00(受付~13:30)

大人:¥800-

GakiLifeの勝手な評価

名前静流閣
施設宿泊温泉施設
分類近くに来たら必ず寄りたい!
行った日2025/9/9
場所岩手県八幡平市叺田43-1
泉質ナトリウム-塩化物強塩泉
泉色金の湯:茶褐色
銀の湯:やや透明
PH金の湯:6.8
銀の湯:6.7
良い点濃度の高い強食塩泉を楽しめる!
おすすめ度(満点:★5つ)★★★★★

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