「CINEMA40」の熱対策
1日中、設定を変えてみたり、色々な音源を聞いてみたりしていたら、アンプを置いている上の棚が暖かくなっているのに気がついた。
そりゃ、隙間が1cmしかないので、そりゃそうか・・・。
AVアンプなので、A級アンプの様に熱くはならないと思っていたが、AVアンプでもそこそこ暖かくなるもんだ。
こりゃ、対策をしないと、すぐにコンデンサーなんかがイカれてしまうな。
さて、どうしたものか・・・。
まず、思いついたのが、PC用の冷却ファン。
PC用の冷却ファンを動かすには、コンセントかUSB-Aがないとな。
しかも、アンプの電源と連動してくれないと。
「CINEMA40」には、電源連動のコンセントはないが、フロントにUSB-Aがあるので、試しにiPhoneをつないでみる。
常時通電・・・。
ん~、テーブルタップでPCの電源を入れると連動する物もあるが、冷却ファンの為にここまではしたくないな・・・。
では、TVはどうか。
取説をみていたら、TVの外付けHDD用のUSBがあった。
そういえば、TVの外付けHDDは常に電源が供給されていることはないよな!?
早速、TVの外付けHDDにiPhoneをつないで、TVの電源を切ってみると、5分ぐらいで充電しなくなった!
おっ、これじゃん!
TVの電源を切れば、「CINEMA40」の電源も切れて、冷却ファンの電源も切れる!
いいじゃない~!
冷却ファンの設置
早速、AMAZONで冷却ファンを購入。
冷却ファンは、12cmが主流で静かと言われているので、12cmの2個付いているものを購入!
さすがAMAZON、朝注文して、夜には配達完了。
「CINEMA40」の上部には1cmしかないので、両脇にとりあえず設置。
「CINEMA40」の内部は仕切り版で区切られていないので、両脇から風を当ててやれば、箱内の空気は循環するだろう。
この冷却ファン、3段階の風量調整が出来るので、それぞれ試してみた。
ファンの音は「大」にすると、そこそこ気になるので「小」。
「小」だと、まったく気にならない。
ある程度、時間が経ってから棚やアンプの周りを触ってみると、しっかりと冷却されているぞ!
「CINEMA40」に顔を近づけてみると、ほんのりと暖かい風が来る。
この程度で十分だろう。
ただ、TVを付けていないと、ファンには電源は供給されないので、「CINEMA40」単体でラジオなんかを聞いている時は、暖かくなっているかもしれないな。
そして、数日、ファンをポン置きした状態で日常生活を送ってみると、気が付いたことが2つある。
一つは、TVと「CINEMA40」の電源を落としているのに、夜中にファンがずっと回っていることがある。
これは、HDD用のUSBなので、夜中に同期?デフラグ?をする為に電源が供給されるのかな?
もう一つは、ファンの稼働音は部屋が無音の時には、少しだけ気になる。
そこまで大きくはないが、冷蔵庫のコンプレッサーの様な感じ。
どちらも解決せねば!
トリガー端子の利用
「CINEMA40」には「DC OUT端子」が3系統ある。
調べてみると「トリガー端子」とも言い、他の機器と電源連動する為に使用するらしいが、DC12V、100mAの出力がある様なので、これを使用してみよう。
ネットで調べてみると、結構、皆さん、自作しているので、参考にさせてもらった。
ところで、なんで直流なんだろう?
でも、DC12Vと言えば、車の電装部品と一緒なので、リレーを使ってしまえば良いのだね。
早速、部品の手配。
購入したのは、エーモンのリレーとモノラルミニジャック。
エーモンのリレーは、昔、車にバックカメラを付ける為に使ったな~。
バックランプに連動してバックカメラの電源が入るようにしたっけな。
昔はバックカメラは標準じゃなかったしな。
エーモンのHPを見てみると、4極のリレーはどれも容量が大きい。
小さいのはあるけど、5極だけど、まあいいか。
しかも、5極の物のコイル消費電流は46mA。
アンプ側は100mAまでなので、丁度よい!
AMAZONで早速購入。
次はモノラルミニジャックだが、こんなの家にあるだろうと思って探してみたけど、意外とない。
あるのはステレオミニジャック。
仕方ないから買うか、でも、買うならL型がいいなと思い、早速AMAZONで購入。
肝心の配線は、こんな感じかな。
冷却ファンの電源は、家に転がっていたiPhone純正のUSB充電器でいいや。
部品を並べて、間違えないようにと。
まずはトリガー端子の方からハンダ付け。
圧着チューブを入れ忘れないようにと。
トリガー端子の方は完了。
次は冷却ファン側のハンダ付け。
白い配線は今回は使わないので、圧着チューブで保護。
これで配線は完了。
動作確認をしてみよう!
「CINEMA40」のアウトリガー端子のNo:1をONにして、モノラルジャックを接続して、電源を接続。
「CINEMA40」の電源をONにすると、リレーがカチッと鳴り、冷却ファンが回る。
「CINEMA40」の電源をOFFにすると、リレーがカチッと鳴り、冷却ファンが止まる。
これで配線はバッチリじゃ!
冷却ファン台の作成準備
ファンの稼働音については、動いてても音が気にならないように前面に壁を作ってしまおう!
壁は目隠しにもして、「CINEMA40」の側面の穴が開いている部分までファンを持ち上げるために高さもだそう!
これをアクリル板で作ってしまうぞ。
必殺、「冷却ファン台の作成」。
まず用意したのは、厚=3mmの黒のアクリル板と、接着剤と専用カッター。
アクリル板は自立させる為に5mmと迷ったが、5mmでは加工が大変なので3mmを選択。
色は目隠しなので黒を選択。
以前、台所のカトラリーを整理する為にアクリル板で仕切り板を作った時の残りがあるので、接着剤とサンドペーパーはある。
カッターを探したがないので追加購入。
あとは振動を吸収してくれる、耐震ジェル。
ネットで探すと結構高いが、これは100均で売っているので100均で購入。
冷却ファン台の作成
台は左右に1つづつ必要になり、右側は側面にも目隠しが必要かな。
作る台はこんな感じ。
切り出す形を考えていたら、購入したアクリル板の半分しか使わない事が分かった・・・。
もう一回り小さいサイズのを買っておけばよかった。
とりあえず、部品の切り出し作業を開始!
削りカスがやっかいなんだな。
踏むとバラバラとどんどん細かくなるし・・・。
半分ぐらいまでカッターで削って、あとは折り曲げてポキッと折るので、どうしても断面がガタガタになってしまうのはしょうがない。
後でサンドペーパーで削るしかない。
部品の切り出し作業は完了!
次はサンドペーパーで断面を整える。
部品ごとにまとめて断面を研磨。
これで接着面が安定するぞ。
すべての部品の研磨が終わったので、マスキングテープを使って仮組。
ん~やっぱり素人がやると、切断線が斜めっているところがあるな・・・。
その部分は根気よく再度、研磨。
すべての接着面がきっちりなったら、接着。
アクリル板用の接着剤は楽だ!
普通の接着剤の様に接着剤が硬化して固まるのではなく、アクリル材を溶かして接着するので、机の上に垂れたり、余計な部分にくっついてもすぐに拭き取れるのが良い!
そして冷却ファン台の完成!
筋かいも入れようかと思ったが、なくても十分強度はありそうなので、筋かいは省略!
冷却ファンの設置
アウトリガー端子を利用した配線も冷却ファンを設置する台も完成したので、設置に取り掛かる。
冷却ファンの下に震動ジェルを敷いて、台に冷却ファンを設置。
そして「CINEMA40」の両側に設置。
高さもバッチリ!
こちら側も高さはバッチリ!
正面は目隠しになっており音も遮っているので、ポン置きの時の冷蔵庫のコンプレッサーの様な音もなし!
こりゃ、完成度と満足度が高いぞ!
「CINEMA40」の冷却、電源連動、冷却ファンの音、見た目、どれをとっても完璧じゃ!